第1選
BORN TO RUN 走るために生まれた ―ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”
⭐⭐⭐⭐⭐
総合評価:SS (94)
ここが良い!
- 走ることの根源的な喜びを再発見させてくれる圧倒的なストーリー性
- メキシコの隠れた民族「タラウマラ族」の謎に迫る冒険譚として超一流
- ベアフット(裸足)ランニングのブームを巻き起こした科学的・歴史的視点
ここが注意!
- ノンフィクションだが、ドラマチックすぎて一部脚色のように感じる場面もある
- 紹介される走法をそのまま真似ると、慣れないうちは怪我をするリスクがある
第2選
走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)
⭐⭐⭐⭐⭐
総合評価:S (87)
ここが良い!
- 村上春樹氏のストイックな生活習慣と創作活動の裏側が深く知れる
- 「走ること」を哲学的に捉えており、ランナーでなくても共感できる言葉が多い
- 淡々とした文体の中に、継続することの難しさと尊さが凝縮されている
ここが注意!
- トレーニングの具体的なメソッドを求めている人には向かない
- あくまでエッセイなので、個人の価値観の投影が強い
第3選
リディアードのランニング・トレーニング
⭐⭐⭐⭐⭐
総合評価:A (79)
ここが良い!
- 近代ランニングトレーニングの基礎を築いた「伝説のコーチ」の教えを学べる
- 有酸素能力の土台作りを重視した、時代に左右されない本質的なメソッド
- 中長距離からマラソンまで、幅広い層に適用可能なトレーニングピリオダイゼーション
ここが注意!
- 古典的な内容であるため、現代のシューズ技術や科学的知見との補完が必要
- 記述が硬派で、初心者には少し専門的に感じる箇所がある
第4選
限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学
⭐⭐⭐⭐⭐
総合評価:S (87)
ここが良い!
- 「疲労」や「限界」が肉体だけでなく、脳(心理)にいかに支配されているかを解明
- 最新のスポーツ科学のエビデンスに基づいた、非常に説得力のある内容
- アスリートが壁を突破するためのメンタル戦略に新たな視点を与えてくれる
ここが注意!
- 学術的なトピックが多いため、読み進めるのに相応の集中力が必要
- 具体的なメニュー表があるわけではなく、理論の理解が主目的となる
第5選
ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第4版
⭐⭐⭐⭐⭐
総合評価:S (82)
ここが良い!
- 「VDOT」という指標により、自分の能力に最適な練習ペースを正確に算出できる
- 世界中のシリアスランナーがバイブルとする、最も信頼性の高い練習計画作成術
- 第4版では最新の知見や、個々の事情に合わせた柔軟な調整方法が追加されている
ここが注意!
- 数値や表が多く、数学的な管理を好まない人にはハードルが高い
- 強度の高い練習も含まれるため、無理をして怪我をしない自己管理能力が求められる
メモ
失敗しない選び方
- 「なぜ走るのか」というモチベーションを高め、ワクワクする物語を体験したいなら『BORN TO RUN』が最適です。作家の視点から走ることの精神性を味わいたいなら村上春樹氏のエッセイを選びましょう。
- より実践的、数値的にパフォーマンスを向上させたい場合は、現代トレーニングの聖書である『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』か、その基礎となった『リディアードのランニング・トレーニング』が適しています。
- もし、トレーニングを積んでも打破できない「精神的な限界」の正体を知りたい、あるいは科学的な知的好奇心を満たしたいのであれば、『限界は何が決めるのか?』を手に取ることをおすすめします。
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